RAW ファイルの現像 (F710) 【2】2006/04/14 00:00:00

RAW ファイルの現像 (F710) 【2】

FinePix のホワイトバランス調整や、記憶色重視の色コントロールはかなり強力ですが、結局はプログラムによる制御なので、かなり良い線を行きつつも、どうしても手動調整に比べると表現力が落ちてしまいます

その点、RAW からの現像なら、細かい設定で好きな色合や画質にコントロールできます

一つ前のエントリの画像は、Adobe Photoshop Elements 3 で意図的に色合を歪めた現像、このエントリの画像は、Ulead PhotoImpact 11 で現像した画像と、カメラの生成した JPEG 画像 (Crome カラーモード) を並べています (左から、JPEG, RAW, RAW)

Photoshop Elements 3 の現像は、パラメータがやや細かい点は評価できますが、プレビューが“何かおかしい”ので調整がしづらいのと、明度ノイズの除去機能は優秀なものの、彩度の調整機能が“変”なのと、どうやらハニカム補間のパラメータがいまいちらしく、FinePix F710 の画像に限っては、PhotoImpact 11 に比べると、かなり落ちる画像しか得られません (普通の CCD を採用したカメラでどうなるのかは知りません)

FinePix F710 は、採用例の極端に少ない “Super ハニカム CCD IV SR” を搭載しているため、本気で調整しないと良い画像が得られないのだろうな……と言うのは何となく分りますが…… (そう考えると、Ulead PhotoImpact 11 を作った方々の調整はかなり高度ですね)


今回の現像は、粗が出やすいように「わざと」“彩度を設定可能な範囲で最大限に強調”しています

色の強調をし過ぎているのが目立ちはしますが、RAW だと白が綺麗に白になり、シャドゥも滑らかに表現できています (カメラのファームウェアのオートでここ迄補正できるわけ無いので、極端例になっていますが……)

一番右側は、敢てパラメータの設定を歪めて、強烈に緑かぶりさせた画像ですが、強引にいじっているせいか、通常環境光とセンサによる緑かぶりとは、全く異なる様相を示しています (妙に綺麗 (^^;; )


一番大きな差は、縮小しているため分らなくなってしまっていますが、“JPEG 圧縮ノイズの有無です”

拡大すると、意外と目立つんですね…… (RAW から現像した画像と並べるから目立つだけなんですが……)


※ 撮影条件 → JPEG, RAW 共に ISO 200, シャッタースピード優先オート, シャッタースピード 2.0s