Apple が中国市場等に危機感を抱いた? (Apple と Google の訴訟和解) ― 2014/05/17 17:00:00

Apple と Google の訴訟が双方取り下げになったそうなのですが、原因が 「Lenovo に Motorola を特許と一部の開発部門を除いて売却」 と言うのを見ると、そろそろ明確な陰りが見え始めている iPhone/iPad 事業が、今後、多少なりとも残された大きいけれど Apple には手が届きづらいフロンティアである、中国・アフリカ・東南アジアなどの市場を完全に奪われるのではないかという危機感から来ているのではないかと推測されるわけで……
# iOS 端末の人気が高い、北米と日本市場はそろそろ飽和し、買い替え需要だけになりそうな雰囲気が見え始めた
そもそも、端末メーカや、携帯電話事業者があまり乗り気でないからそれ程出回ってないだけで、東南アジアやアフリカの場合、安けりゃ Firefox OS スマートフォンでも普及してしまいそうな市場なので、Android 端末だけでなく、フィーチャーフォンの技術も持っている Motorola を Lenovo が活用するというのは、Apple にとっては、相当な脅威なのでしょう (Google は、Google Play 対応端末が増えるので、Motorola 買収で出た損失以外の不利益は特にない)
# 中国では、iPhone 5C は売れないけど、iPhone 5S は高すぎて広く普及する可能性は皆無 (iPhone 5C でも十分高過ぎるのですが……)
長い長い間に、より縛りの薄い方へと市場が傾くのは必然なので、Apple って、最終的には、いくつかある大手コンテンツ販売会社の一つに成り下がる可能性は高かったりするわけで…… (こちらも陰りが見え始めている)
コンテンツ市場では、Amazon Kindle Fire が相当な脅威になっているのですが、これに関しては Apple も Google もどうしようも無い訳で…… (より利便性を求めると、Google Play 対応スマートフォンやタブレットの方が便利だよねということで、方向性の似ている Android へ流れる顧客は出てくると思います , Kindle アプリは iOS/Android 版共にありますが、端末価格や操作性がより近いのは Android 端末)
一社寡占が良くないのは分かりますが、先にはびこった方が勝ちな市場では、高付加価値製品のノウハウしか無い Apple は不利ですよね…… (既に、Android 系が圧倒的な市場を構築済 : Google Play を諦めれば、OS が無料というのは大きく、Microsoft Windows Phone OS は動きが遅すぎたとも言えます)
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