今更「SPIRITED AWAY」2013/07/24 00:00:00

SPIRITED AWAY

海外版、「千と千尋の神隠し」のタイトルですね

安く中古に出てたので入手したのは、英国版

DVD-Video の場合日本と同じリージョン2 は西欧になるので、フランス語版とかを海外の Amazon で個人輸入するのが、当時一部で流行しました

【余談】BD の場合、日本はリージョン1 なので、北米と同じリージョンになります

 

PAL 50i で記録されているので、当時は一部の対応しているプレイヤか、PC (Windows/MacOS) 用プレイヤでないときちんと再生されませんでしたが、最近はリージョンを無視するプレイヤが出回っていて、それだと適当にフレーム補間してくれるので問題なく再生出来ます

 

 

で、まあ、これの特徴は、メニューとか、最初に出るタイトル表記が日本語じゃないけれど、日本語音声に切り替えることが可能ですし、字幕は切れるので、普通に日本語タイトルとして閲覧しても何の支障も無く、色が 6,500K で正常という点でしょう

 

日本版の色の周りがおかしいのは、6,500K でマスターアップした後、真っ当でない方法で赤みを強調したからです (色温度変換処理とは言えない、大変乱暴な方法)

日本のブラウン管時代のテレビの表示は大体 10,000~11,000K 辺りなので、それに無理やり合わせた結果です

海外のテレビは昔から 6,500K に設定されていたので、こだわるのならば、本来マスターの作り分けが必要なんですね

 

で、実は、今の液晶テレビなどの、ディジタル対応テレビは、全て 6,500K で表示しているのです

そう、今では普通のテレビで再生してもとんでもなく赤く表示される欠陥 DVD-Video と言っても良いのが、日本版「千と千尋の神隠し」なのです……

千と千尋の神隠し」 より後に DVD-Video がリリースされたものは、国内で液晶テレビへの急速なシフトが起きていた時期なので、多分海外と同じ 6,500K マスターになっていると思うのですが…… (比較した人も見かけないので、詳細は不明)

 

 

千と千尋の神隠し」 の色問題は BD 版で解消される予定ですが、そもそもスタジオジブリ作品は、背景は割と描き込んでいるものの、全体的に線が太く、BD になっても、主に背景の解像度が上がってノイズが少ないと言う程度の差しか出ません (その、ノイズも実際には殆ど気になりません)

BD だと色の再現性は上がり、少しすっきりした感じの色に変わりますが、欧州版や米国版の DVD-Video 映像と比べて大きな差が有るかというと、マスターがディジタルなので、一般人が気にする程の差は無いのが現実です

 

とは言え、今更欧州版を個人輸入するのもコストパフォーマンスは良く無いので、中古で出回っていたら……と言う感じなのですけれど

 

 

掲載画像は、Windows で再生した画面をキャプチャしたものを、PSP7J のヒストグラム表示 On で開いてみたもの

ヒストグラムに不自然な偏りは有りません