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電子書籍はきちんと売れているらしい (但し殆ど漫画) / +x ― 2017/04/30 19:00:00

日本では、電子書籍の売上統計を取っているところが、インプレス総合研究所のものしかなく検証ができないという問題があったそうなのですが、出版科学研究所のデータが出てきたことで検証が可能になり、データが正しいことがわかったそうです (但し、それぞれ集計方法が違うのがややこしい)

■ CNET Japan の記事 [cnet.com]

ただ、電子書籍の売上の殆どが漫画という辺りで、文字書籍は電子書籍版の売上が今ひとつということになります

# 日本の書籍は、電子書籍になった時点で読みづらくなる構成やレイアウトを採用しているものが割と多いのも問題だと思う (スマートフォンで読みづらいという問題も有る)

更に、コミック単行本の 9割が雑誌扱いになっているそうで (KADOKAWA は書籍扱いらしい)、それを一般的な感覚と一致する書籍側に移すと、雑誌が凄く売れていないことがわかるとか

更に出版不況が云々と騒いでいる人たちと実情は食い違っていて、紙の書籍は緩やかな減少にとどまっているそうなのですが、電子書籍を上積みすると少しずつ増加しているのだとか

要は、雑誌が絶望的に売れていないのが厳しい原因みたいです

書店では、場所をとる一般書籍の売上がいまいちなのを、雑誌や漫画で補強している感じだったので、厳しい実情は余り変わらないのかも

漫画雑誌はどんどん電子書籍化が進んでいるのですが、雑誌を電子書籍として安定して供給する場合問題になるのは、閲覧端末のストレージ容量です

雑誌はページ数が多いので、一定期間ごとにストレージから消えてくれないとストレージの圧迫につながるのですが、現在は手動削除を行う必要がある上に特に安いわけでもないので、雑誌を電子書籍で買おうという気分に余りならないのです

そもそも、文字主体の雑誌なら値段が余り変わらなくても大きな問題はないのですが、漫画雑誌は紙と電子書籍で大きな画質の差があるので、どういう事情があろうとも消費者側は安くもないのに、データが大きい電子書籍版を積極的に選ぶ理由がないという問題が有るのですね (漫画書籍も画質については同様なのですが、少し安いことが多く、手軽さのほうが優先されているのだと思われます)

このあたり、ストアやアプリ側で上手く調整できればいいのですが……