mdiapp+ 1.3.4 / [Win/TTF] TTEdit の手軽さは素晴らしいのですが…… / +x ― 2016/11/27 20:00:00
ガウスぼかしが高速化され、半径も大きく取れるようになった mdiapp+ 1.3.4 がリリースされました
かなり高速化されているので、利用している方はアップデートしたほうが便利でしょう
TTEdit, OTEdit はライセンス料がそれなりに高く、気軽に手を出せるものではないのです
ただ、複雑なエディットでなければ単体で完結できる点は便利でしょう
特に、手書き文字をトレースしてフォントにする場合は深く考える必要が全くありません
金額が手軽ではないので、Linux 辺りから普及した FontForge を使うことが多くなると思うのですが、高機能な代わり使い勝手はビミョーで、最低でも Inkscape が手元にないと凄く困ると思います
と言うか、FontForge でフォントを一から作るのは非常に効率が悪いので、Illustrator でパスを作成してから SVG で書き出して FontForge に読み込ませるというのも普通に行われている作成手順です
Illustrator が高価なので、お金をかけたくない人は Inkscape 一択ですが
# 私は、CorelDraw X8 を併用しています
で、まあ、時々、ビットマップのフォント (※) を作ることが有るのですが、今回は既存のフォントのハートマークに少し一般的なフォントの形状とは違う好みの形状のものも使えるように TrueType の Symbol フォントとして作成した方が後々便利そうなので、CorelDraw で作って FontForge に持ち込むという手順で作成しました
(※) 単純に正方形に収まるように大きなサイズで文字を作るだけなので、文字列にするには自分で並べるかプログラムで並べる
通常のベクタ画像はパスがどうなってても完成してりゃいいので、深く考えないのですが、フォントの場合は完全に連続した閉空間を作成しないといけないので、そのあたりまで習熟していない私の場合、図形を作った後、それをひとつづきのパスにするのに苦労しました
と言うか、未だに、別々に作成した曲線をくっつけて一つのパスに繋ぐ方法がよくわかっていません
このあたり、もう少しわかりやすく作れると嬉しいのですけれど、そうなってないのですよねぇ……
それに対して、ビットマップトレースを行う場合は、自動的にパスが作成されるので難易度は下がります
ハートマークに関しては、トランプのスート 4つを作成して、それだけの専用フォントにしました
ここで、少し興が乗ったので (ぉぃ)、AzDrawing2 でテキトーに書いた文字をベースに ASCII フォントを作成してみました
トレース自体は FontForge にも付いているので、それほど手間ではないのですが、TTEdit, OTEdit だと起きないトラブルが多発するのです (苦笑)
まず、TrueType, OpenType の場合、制御点の座標は整数でないといけないそうです
TTEdit, OTEdit は全自動で丸め処理が行われるので何も考えなくていいのですが、FontForge には一括丸め処理の手段がないみたいで、スクリプトでなんとかしない限りいちいち修正ボタンを叩きまくる必要があるのですね
私はスクリプトの組み方を知らないので、ひたすら修正ボタンを叩きました (苦笑)
で、一番の問題は、外部から持ち込んだデータなら仕方ないのですが、トレースさせたデータでも、パスが重なるという起きちゃ困ることが低頻度ですが発生することでしょうか
そういうのは発生しないようにトレースしてほしいものですが、発生してしまうのは仕方がありません
こうなってしまうと、FontForge できれいに修正するのは難しいことが多く、Inkscape, Illustrator, CorelDraw などの SVG 対応ドローアプリが無いと地獄を見ることになります
この現象、TTEdit, OTEdit で内部完結している場合発生しません
なので、ビットマップをトレースして日本語フォントを作るとかだと TTEdit, OTEdit が圧倒的に楽です
今回自作していたフォントは、わざと凸凹した輪郭線を持つ雑っぽい文字だったので、トラブルが発生しやすい条件でもあったようです
自分で作ってみると、FontForge でビットマップトレースフォントを作るのって少し大変だなーと思います
それを無償公開してる人には感謝ですねー
あ、文字の少ない手書き文字フォントを作るのなら、FontForge が使える環境と、画像加工アプリと、スマートフォンのカメラがあれば十分なので、試しに作ってみると楽しいかもしれません
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画像が 12枚入って100円 (税別 または 税込) なので、気軽にお求め頂けるかと思います
【おまけ】
何に使えるのか少々謎な素材を掲載
このエントリに掲載している 「6,000×6,000pix. の png image」は、「A.S.G. 素材ライセンス」 で配布していますので、ライセンスを熟読した上でご利用下さい
■ 単発イラストを描いてくださる方を募集中
【注】 有償ですが薄謝です
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