[kobo Touch] CBZ で自炊 文庫本 (文字) を読む2012/08/01 00:00:00

擬似的な文庫本自炊データを “kobo Touch” で表示した例

kobo Touch で自炊データを作成する場合、文字中心だろうが、画像中心だろうが、CBZ 以外を選べないのが現状です (PDF ビュアは重くて縮小画質が酷くて再描画の不具合まで有る)

 

ただ……、現在手元に、切裂いても問題の無い文庫本が無く、本当の自炊データを用意するには、ジャンクの文庫本を仕入れてくる必要が有ります

 

 

仕方ないので、実際の文庫本のサイズ・文字数・マージンなどを実測し、擬似的な文庫本の自炊データを作成してみました

実際の自炊データ作成時には、マージンは少しだけ残してトリミングしてしまった方が文字が大きくなるので、そう言う加工を行った場合には、少しだけ文字が大きくなります

【注意】 必ず、マージンを少しだけ残さないと、kobo Touch で表示した時に端の方がとても読辛くなります

 

 

元データは、青空文庫の 『銀河鉄道の夜』 (宮沢 賢治) ですが、そのままだとルビが展開された状態なので、一太郎で、ルビを振っていきます (面倒臭いので、青空文庫の場合は、xhtml 版の CSS をいじって、縦書表示した方が良いです)

 

作成したデータを画像データに変換してみると、少し文字が薄く読辛いので、レベル補正は必須ですね

また、実際に取込んだ場合を少し考慮して、わざとノイズを加えたデータを合わせて作成しました

 

 

掲載画像は、ディジタルカメラで撮影したものを、パースペクティブ補正した後、レベル補正してあるので、明度がまちまちになっていたり、明度斑があったり、ピントが甘かったり、上部と下部でピントの具合が違っていたりしますが、kobo Touch の実機表示では、綺麗に表示されています

 

 

kobo Touch の実機表示を読んでみると、やはり文字が適正サイズをかなり下回っています

読めなくは無いけれど、少し辛いという感じですね (特にルビが厳しい)

この辺りは、kobo Touch だけでは無く、同じ電子ペーパーを採用している Kindle でも事情は全く変りません

純粋に解像度が不足しているのです

 

やはり、本を自炊する場合、少し読辛いのを覚悟するしか無い気がします

OCR を通した場合、どのくらい誤認識が多いかというのが問題になりますし、ルビが駄目になってしまうので、これはこれで厳しそうです

文字中心の本に関しては、もっと電子書籍が普及して、値段が下がるのを期待するしか無いのですが、古い本は絶望的ですから、中々悩ましい気がします

 

現状では、紙の本の方が良いのでは無いかという気が……