文庫本のページを再現してルビ付で問題なく読める解像度は…? ― 2011/07/12 00:00:00
電子ブックリーダが多くは無いものの、そこそこ発売されるようになってはいますが、日本では余り売れてない気がします (そもそも、漢字文化圏対応の物は少ない)
コンテンツが少ない割に本体が高いというのが正論なのでしょうけれど、取り敢ず、有り物のコンテンツを表示するとして、どれくらいの解像度があれば十分かを (興味本位で ←ォィ ) 実際に画像を作成して検証してみました
今回表示させているのは、“樋口一葉” の 『たけくらべ』 です (単にルビが多かったから選択)
掲載画像は、手元にあった文庫本 (『ゴシックとは何か』) で文字数を実測した結果に基づき、39文字×16行 で表示させたものを、600×800pix. 16階調で表示させた例です (周りの余白はページ数を表示する分を残して限界まで切詰めてもいいのかもしれませんが……)
これが、安い電子ブックリーダの解像度なのですが……、少々読辛いです…… (スクリーンサイズが大きくても、ドットが少ないと細部は不明瞭になります)
もう一回り文字を大きくしたいですね…… (レイアウト固定タイプじゃ無い場合は、可能ですが、表示文字数が減るのがネック)
試してみると、768×1024pix. でも、細かい文字はまだ細部が読辛く、日本語を快適に読むには 960×1280pix. 4階調程度は必要だというのが分りました (ゴシック体だと、1024×768pix. でも妥協できそうな気はしますが、私は明朝体で読みたいです……)
ただ、欧米の文字の場合、“600×800pix. でも十分で、768×1024pix. なら綺麗……” と言う感じなので、漢字文化圏に優しい電子ペーパーの供給がいつになるのかは良く分りません……
『電子ブックリーダ本体の価格が 5,000円に近付かないと、普及は難しいかな……』 と言う気がするので、解像度云々以前の様な気もしますが……
スクリーンサイズが少し小さめなのが難点ですが、iPhone や Android 端末の電子ブックリーダアプリが一般化する方が現実的なんでしょうね (電子ペーパーの方が読み易いけど、安くなるのには時間が掛りそうですから……)
# タブレット端末が広く普及するとは考えづらいので……
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