kobo Touch で同人誌 (漫画) を読む [2]2012/07/30 00:00:00

『“石になる娘 Vol.0.10.1231.1” Copyright (C) 2010-2012 >流穂 忍』 on “kobo Touch”

前も書きましたが、『殆どの同人誌はページ数少ないから、PC (Windows/MacOS X/Linux) で読めばいいとは思いますが……、kobo Touch で、どの程度読めるかというのを試してみるのも一興です』 ……の第2弾

 

“Web 上で、無料公開してるのじゃ無いと、色々と面倒だしなぁ……”

と言うことで、前回と同じく、流穂 忍 さんのサイト 無名芸 [maid.ne.jp] で公開されている “石になる娘 Vol.0.10.1231.1” を表示してみました (転載・無断配布は禁止の筈なので、読んでみたい方は、流穂 忍 さんのサイト 無名芸 [maid.ne.jp] でダウンロードして下さい)

前回同様、元の原稿は A5 600dpi がターゲットの漫画ですが、前ほど小さな文字は出て来ません (除: ルビ)

とは言え、前と同じ条件なら、わざわざ試す必要はなかったのですが、kobo Touch は自炊データやデータが手元で加工可能な場合には、PDF よりも適した形式があるのを知りました

CBZ 形式です

作り方は単純で、普通に JPEG Image を用意して、PK-Zip 形式で圧縮し、拡張子を .cbz に変更するだけです

表示時にソートしてくれるかどうかは知らないので、ソートした状態で PK-Zip 圧縮 してくれるツールを選んだ方が無難かも知れません

 

PDF よりも優れている点は多く、縮小アルゴリズムは比較的まともですし、描画不具合も有りませんし、動作が軽快です (負けてるのはページ表示が無いくらい?)

 

前回と同じように、縮小してレベル補正を掛けていますが、今回は、縦1,200pix. の グレースケール JPEG Image (q=60) にしてみました

 

 

やはり、細かい文字は厳しいのですが、読めないことは無いですね

画像の方は真っ当な表示がされているので、文字が大きければ全く問題が無いような気がします

 

 

PDF ビュアも、このレベルの画質で表示してくれれば不満は無いのですが……

 

 

 

ああ、なお、某Watch では、PDF の再描画で、“スリープ→スリープ解除” などと言う、手間が掛ることを書いていますが、そんな事をする必要はなく、画面の中央下部をタップしてメニューを出し、再度タップでメニューを消せば再描画は掛ります

一般人の Blog とかならともかく、こう言う簡単に気付く事すら見落すという低レベルの記事をプロが書いているという辺りに、IT 系のメディアのレビュー記事は、余りあてにならないというのを再認識できた気がします (現在の、ライターのレベルだと、この手のレビュー記事って、偏見の薄いライターが 3人くらい集って検証して記事を起さないと、まともな物は期待できそうに無いです)

まあ、何と言うか、プロとアマチュアのレベル差が殆ど無いどころか、プロの方が知識が少なかったり、検証能力が低かったりする場合が多々あると言うのが最大の問題なのでしょうけれど……

後、こう言うメディアは、出版社系が多く、電子書籍販売と結びつけて考えるのが現状と合ってない感じで……

『DRM が掛っている上に、画像の解像度が低く、紙の書籍に劣ることも多い、日本語の書籍の販売価格がちっとも安くなく、(少なくとも、漫画は) 紙媒体を買った方がいいんじゃないかなぁ』……と言う点の解消見通し (特に価格面) が全く立っていないのを見ると、私はキャンペーンでポイントが余っていたり、大幅割引でも行われていない限り電子書籍を買う気は起きません

 

 

 

CBZ 形式が扱えると言う事で、PDF で配布されている以外のデータ販売の同人誌とか自炊データは、普通に読める事が分ったのですが、CBZ 形式は、kobo Touch がファイル名しか見ない上に、ASCII 範囲内の文字じゃ無いと真っ当に認識しないという問題が有るので、本の名前が読辛いというのが問題でしょうか

 

 

kobo Touch が、不具合や問題が多い端末であるのは事実ですが、CBZ形式と、HTML (縦書表示可) に限れば問題は殆ど無く、基本的に PDF 漫画の場合、拡大しないと読めたものでは無いので、少なくとも自炊データや、データ形式の同人誌の多くを読む分には、大きな問題が無い気がします (拡大表示だと、PDF 形式の問題は、少し重いだけになる)

そもそも端末が安いので、個人的には、これだけ出来れば十分じゃ無いのかなぁ……と言う気がしますし

 

 

取り敢ず、読書用の端末がはびこらないと、電子書籍が増えることも、安くなることも無いので、ケータイスマートフォン以外の端末での書籍ビジネスが拡大するのは、数年先なんじゃないかなぁ……と

そもそも、今の時点で、電子書籍のビジネスが拡大するなんて “妄想回路” が働いてそうな思考はすっぱり捨てて、素直に自炊した方が、現時点では遙かに幸せだと思います

 

 

ああ、書忘れるところでしたが、漫画などの画像形式 (CBZ, PDF) の閲覧を行うと、電池の消費は、文字のみの書籍と比べ、かなり多くなります

また、漫画の場合、完全リフレッシュの頻度を上げた方が良いことも多いので、これを行うと、電池の消費が少し増えます

何と言うか、漫画を閲覧する端末として使うと、液晶タブレットなどに比べると遙かに長持はしますが、充電頻度が上がることは覚悟しておく必要が有ります (文字だけだと、本当に消費電力は極めて少ないのです)