kobo Touch が届いた ― 2012/07/20 00:00:00

楽天が販売する電子書籍リーダー kobo Touch が届きました
出来は、良いと思います
基本的な部分で、大きな問題は感じませんし、軽快な動作で読書が行えます
ただ、やはりと言うべきか、日本語ローカライズ周りの関係でファームウェアを大きく修正したためか、まだ微妙に問題が有るらしく、私の環境では Windows XP にクライアントをインストールし、セットアップ終了後、リリースノートを閉じたら、何故かタッチパネルが反応しないという問題が……
一度電源を切って、立上げ直すと問題なかったので、深刻な問題ではありません (もし、システム周りの問題が起きたら、電源を切って、再起動が基本っぽいですね)
電子ペーパー の方の視認性は、使っている 電子ペーパー が同じですから、SONY Reader と同じで、新聞紙より少し明るめといった感じです
自分で用意したコンテンツは、microSD/SDHC カード 側に格納するのが良いと思いますが、適当にフォルダを作って、無造作に放り込むだけで認識してくれるので、かなり楽ですが、EPUB 以外のコンテンツは題名の取扱いがファイル名だったり、内部情報からの題名・著者の取得が不完全だったりするのが問題かも知れません
一番閲覧で問題が有るのが、PDF かなぁ……
再描画範囲や、スクリーンフィット表示周りに多少問題が有って、前のページの一部が残ったり、再描画がきちんと行われなかったり、端が切れたり……
EPUB 3.0 もルビと改行が絡むと問題が起きているので、この辺りも要改善でしょう
今後のファームウェアのヴァージョンアップに期待しましょう
搭載されているエンジンは WebKit と言うか、Chromium のカスタマイズ版に、更にパッチを当てた ACCESS 製の EPUB Book Readerなので、HTML/XHTML のレンダリングは、WebKit が行うことになります
更に、日本語対応カスタマイズが行われているお陰か、CSS3 の縦書への対応がほぼ問題無く行われています (縦書表示時はフォントを リュウミン に切替え、フォントサイズを調整することを強く推奨)
搭載フォント(モリサワ リュウミン/ゴシック MB101)は JIS第4水準 まで収録しているので、青空文庫 の xhtml 版をダウンロードして来て、ヘッダ領域に縦書用の CSS を埋込んだ後、JIS 第3/4 水準漢字が使用されていたら (img タグがあるので、探すのは容易)、そこを置換え、文字コードを utf-8 に指定変更し、utf-8 で保存したものを持込むだけで、縦書閲覧出来ます (画像化せずに済むのと、チェックを Windows/MacOS X 上で行えるので楽です)
【注意点】
- EPUB 以外は、現時点では全て左綴じ扱いなので、ページめくりの方向が逆になります
- EPUB Book Reader 以外は、ページ送りのタッチ範囲が狭いらしく、ページ送りが少し不快かも知れません (スワイプの方が反応が良いかも)
充電しながらの読書は出来ませんが、元々電池は殆ど食いませんので、寝ている間に充電を済ませておきましょう接続ダイアログで 【キャンセル】 すれば充電しながらの使用も可能です (【OK】 すると、AC アダプタであっても接続モードに移行してしまう)
細かい不具合は、追々修正されていくと思われますし、現時点でも、そう言う癖を持っているというのを理解して使えば、大きな問題なく、使用できます
画像は他の 電子ペーパー 採用機と同じで、階調の足切りをして表示されるので、事前にグレースケール 16階調に減色しておいた方が良いと思います (PDF に纏める時は ZIP 圧縮推奨)
白黒漫画や小説なら、画像でもそんなに問題ないかなぁ……
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