PhotoCD から成熟期まで (写真のデジタル化) / +x ― 2019/05/01 17:45:00
スタートが PhotoCD ってのがある意味素敵
当時の一般人が使用しているカメラは、安い コンパクトカメラ か 写ルンです 系だった上に、ネガフィルムという失敗が少ない代わりに表現力に制限の掛かったフィルムで、しかも感度が高くなると値段も高くなり、物理的な構造上粒状感が増えていくという代物だったので、紙焼きをイメージスキャナでスキャンしたのよりはきれいという程度にしかならないのにコストがとても高い代物でした
勿論、良いカメラで腕のいい人が撮った写真のデジタル化手法としては画期的な代物だったのですが、一番活躍していたのは 「PhotoCD 写真素材集」 だった気がします
PhotoCD は色の間引きは行われていますが、無圧縮なので画質の方は抜群に高かったりしますし (JPEG でも 4:4:4, Q=94 とかで保存すれば大差ない気がしなくはないですけど)
そして、スタンドアロンで動作する画期的な CASIO QV-10 から数年が一番輝いていた時期でした
初期のだと、Canon が画素数多めで比較的綺麗な感じだったかな? (何故か Canon はずっと色味がイマイチなままという謎の製品が出続けるのですが…… / IXY Digital あたりで色味がまともになる)
色味に関しては Fujifilm が初期からいい感じでしたが、600万画素くらいになるまでくっきり感がいまいちでした (オートフォーカスが少し甘かったのが原因だと思います)
確かに初期のコンデジは色々と試行錯誤していた感じがありますが、値段はほぼ据え置きでどんどん性能が上がるので、買い時が難しい感じもありました
そのうち、ビミョーな性能のカメラがケータイに付くのが当たり前になっていったので、こだわらなければ困らない時代になりましたが、SoC 性能が低かったので、画質の方はビミョーな感じでした (終期のものは割と高画質でしたけど)
デジタル一眼レフは、流石にコストを掛けているだけあって、初期からすごい画質だったのですが、ミラーレスになって一般人が買いやすい値段まで落ちてきたのはつい最近のこと
あ、でも、2000年頃の最上位のコンデジが似たような値段だったよーな……
記事では、特定要素では便利な特殊形状のコンデジがいろいろと出ていますが、普通に四角くて液晶パネルにチルト機構がついてるデジタルカメラが、一般的には使いやすいんですよね
後、私は最近知りましたが、Nikon のコンデジ、オートフォーカスの能力が超低い (← 疑問を覚えるレベル)
で、まあ、皆さんご存知のように、スマートフォンのカメラがどんどん高性能化して、機能的にメモリもたくさん持ってるし、QR コードを実用的に扱うには 5M Pix. くらいはあったほうがいいというのや (※)、SoC が高性能だから全部ソフトウェア処理でもそれなりな処理ができるようになってしまい、細やかな光学ズームとか、確実な手ぶれ補正とか、強力なフラッシュとか、カメラとしての使いやすさとかを考慮しない場合、利便性ではスマートフォンのカメラに勝てなくなってしまいました
(※) 2M Pix. クラスだと、少し情報量が増えるだけで読込みが怪しくなります
流石に、高機能コンデジや防水コンデジなんかは、特殊用途故か生き残りましたけど
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