そりゃスナップ写真はスマートフォンでも行けるだろうけど……2014/04/20 18:00:00

AQUOS PHONE ZETA (SH-09D) と FinePix F200EXR

日本の場合、フィーチャーフォンも、そこそこなカメラを搭載しているので、似た様なものですが、光学ズームが付いたからといって HTC が言うようなきれいな写真は撮れません [cnet.com]

# そもそも光学ズーム付のモジュールは既に存在するし、搭載したフィーチャーフォンも存在する

 

 

確かに、スナップ写真ではフィーチャーフォンスマートフォンでの撮影が手軽なのですが、レンズの解像度と、センサの小ささはどう足掻いても、コンパクトデジタルカメラ (コンデジ) にすら勝てないのです

大体、センサが小さい時点で、明るいと飽和が早すぎ、暗いと感度が上がらないという部分だけは、工夫でどうにかなる範囲を超えてしまっているのですから (なので、少し画素が少なめの機種の方が画質が上がる)

# 明るすぎる場合は、ND フィルタをレンズの前にかざして撮影すればある程度は改善しますが、それはそれで面倒くさいですね

 

 

一般人が、重たくて大きなカメラを買うのは少数派でしょう

でも、まともな写真を取りたい人が、スマートフォンのカメラで納得するかというとそれもありえません

 

それ以上に、海外のメーカの発表を額面通りにとってはいけないというのも有ります

日本以外の多くの国では、自信満々に大げさな発表を行うというのが普通だからです

日本だと、「嘘大げさ紛らわしいという観点で問題になる可能性すら有ることを平気で行うのが海外」だというのを忘れてはいけません

 

画質を比べると大きくても、需要の関係で、安価なコンパクトデジタルカメラが生き残るのは難しいと思われますが、ハイアマチュア用のコンパクトデジタルカメラとか、水中撮影が出来るコンパクトデジタルカメラみたいな、スマートフォンだと到底辿りつけない部分に位置するコンパクトデジタルカメラの売上は落ちていないそうです

 

一番の問題は、“そこそこ写ればいいけど、スマートフォンのカメラの画質は汚くて嫌” という、そこそこの数はいるけれど、多くはない人の選択肢が消えていっているという現実でしょうか

そう遠くない内に、安くてそこそこ、ライティングを頑張ればかなり行けるというクラスのカメラは消えていくと思われるので、手に入るうちに買っておくのをおすすめします

 

 

 

実際、室内で撮影する場合、これよりも悪条件になることも多い条件で色鉛筆を撮影してみると、差は歴然

しかも、恐らくスマートフォンではトップレベルの画質を出してくる AQUOS PHONE でこのレベルですから、どれだけスマートフォンカメラの画質が悪いかがわかると思います

 

 

■ 掲載画像は原寸切り出しした写真 (クリックすると原寸表示)

JPEG の再圧縮が掛かっているので、元画像との差異は有りますが、傾向は判断できます

  • 【左上】 AQUOS PHONE ZETA (SH-09D) [ISO400 : 1/60s] : ノイズが多く色は浅すぎるし、コントラストも低い
  • 【右上】 FinePix F200EXR [EXR Auto : ISO1600 : 1/120s] : ノイズは多いが細部の表現も残っている, 色は少し浅い
  • 【左下】 FinePix F200EXR [EXR Auto : 光学ズーム使用 : ISO1600 : 1/50s] : ズーム未使用時と傾向に大差はないがズーム使用で少し暗くなった関係かコントラストが少し浅くなっている
  • 【右下】 FinePix F200EXR [マニュアル : 光学ズーム使用 : ISO800 : 1/30s] : ノイズはまだ多いけれど手持ち撮影だとこの辺りが限界 (サイクル連写を利用すれば ISO400 でもなんとかなるけどやりたくない), 色が少し濃くなった