Office for iPad / Office Mobile (Microsoft 純正)2014/03/29 00:00:00

Office Mobile for Android

Office for iPad (Microsoft 純正) が登場しました

無料で使えるのは閲覧 (含 プレゼンテーションの表示) だけで、編集には “Office 365 Home” 以上の契約、商用利用には “Office 365 の商用ライセンス” の契約が必要です

但し、「日本市場への提供を現時点では行なわない」 と正式発表されています (近日提供予定)

原因は日本市場の独自性に有り、MS Office が海外では家庭向 Windows PC へのバンドル販売は一般的ではなく、非商用利用に制限された Office 365 Home Premium の利用が中心なのに対し、日本では会社の仕事 ・ SOHO ・ フリーランス でも問題のない、商用利用可能な MS Office Home & Business がバンドルされており、現時点では Office 365Small Business Premium 以上のプランしか提供されていない事でしょう

近々 “Office 365 Personal と Home”(非商用用途向) が提供予定で、それに伴い “Office for iPad” の提供が開始されます

 

 

日本人は、どこからが商用かという認識が非常に曖昧で、MS Office Personal や Office 365 Home Premium で利用できる範囲が狭く、対価を得ているものは全てアウトなのを知らず、ライセンス違反が横行するのが目に見えており、しかも海外と同じライセンスにすると、ユーザの反発が激しくなって下手をすると MS Office 離れが進む可能性すらあるので、Microsoft日本Office 365 Home Premium を積極的に提供したくなかったと言う事情があります

# Office for iPad をリリースするために、提供せざるを得なくなりましたが……

 

ちなみに、MS Office Personal や Office 365 Home (Premium)/Personal では、アフィリエイト・アルバイト・パート・仕事場から持ち帰った書類の編集等、何らかの対価が発生しうる全てのドキュメントの閲覧を含む利用がアウトです

小遣い稼ぎに Excel のシート打ちをやったりするのも、勿論アウトです

非商用版を 日本でバンドルすると、Windows PC の売上に大きく影を落とす事間違いなしです

 

 

その代わりというか、Office Mobile (iPhone/Android/Windows Phone) の個人利用が無償化されました

勿論、個人利用と言うのは、非商用利用に制限されているので要注意

 

ただ、まだコードがこなれていないようで、ライセンス認証が上手く行かない Android 端末が有ったり、フォントとは関係なくレイアウトがおかしくなる場合があったり、Android 端末によっては著しく不安定だったりと、安定した利用ができるようになるのには少し時間がかかりそうな感じです (SHARP AQUOS PHONE ZETA SH-09D (Android 4.1) では、問題なく動作しました)

# Android 端末は、メーカのカスタマイズが行われているので、カスタマイズの仕方によっては問題が多発する端末になってしまいます

 

 

フォントの関係で表示が崩れる部分は、Windows 標準フォントや、MS Office にバンドルされているフォントをどうにかしないと駄目なのですが、欧米では少々のフォントのズレは気にする人が少ないので殆ど問題にならないのですが (※)、日本人は完全再現されないと許容できない場合が多いので、なかなか難しい問題だと思います

Office 365 の商用ライセンスを契約した場合にアプリからダウンロード出来るようにして、ライセンス契約期間はアクティブになるとか、そういう方法しか思いつきませんが、どう処理されるのかは Microsoft の判断次第です

 

(※) 欧米では、Ubuntu や Mint LinuxDebian DesktopLibreOffice の組み合わせに移行するのに、Excel のマクロと、Powerpoint 以外で、Offce Suite 関係で大きな抵抗はない (Windows で動く業務アプリが最大のハードル)

 

MicrosoftWindows Phone の普及の妨げになるからという理由で、iOS/Android 向の安価な MS Office の提供をしてこなかったのですが、今回これが崩れたことで、Windows PC/Mac OS X/Windows Phone にこだわっていると、今後予想される家庭・個人用途の Windows/Office for Windows ライセンスの販売が減少する分を回避できなくなる所まで来ているとも言えます

 

 

Windows Phone に強くこだわるのをやめたことから、Nokia が出した Android ベースのスマートフォンの出荷が、買収完了後も続くかもしれません

と言うよりも、かつて IntelMicrosoft が行い、最近では iTunes でも発生した、普及率に抗うのは難しいという状況が、Android スマートフォンで発生しているのには、Microsoft も抗えないということなのでしょう

# 現在は iPad が強いタブレット分野も、タブレットが広く普及すると Android タブレットが優勢になる可能性が高い

 

 

こういう状況を考えると、日本はまた iPhoneガラパゴス化を推進してるのか……と言うのをどうにかしないといけない気がします (実際、SBM ですら、iPhone が利益を下げる原因になっている模様)

 

 

【余談】 フィーチャーフォンは、新しいことをしないことを選択した結果、安定してしまって、世界でもアプリを使いたければ Android スマートフォン (Firefox OS スマートフォンでも構わないみたい) という流れなので、枯れた分野は枯れたままで推移すればいいという状況になっています (実際、スマートフォンから撤退した、PanasonicNEC カシオ も、フィーチャーフォンは作り続けている ← 利益が出る)