CD のエラー訂正とリッピングと……2012/11/28 00:00:00

← 一般的なリッパー/MusicBee →

CDDA のエラー訂正は、記録ラインに対して垂直の傷には割と有効なのですが、記録ラインの方向に沿ってしまった傷だと、薄い傷でも厳しい結果になることが多々有ります

 

これは、CD の規格が作成された当時の半導体の性能などから、強力なエラー訂正を載せるのが難しかったというのが大きく、CD-ROM では一般的にエラー訂正の強化された記録方式 (Mode1) を使うようになっています (Mode2 XA で記録されてると、CDDA よりは多少マシと言う程度にまでエラー訂正能力が落ちますが……)

 

 

最近の DVD Multi Drive とかだと、リッピングに回転速度を落すことが出来ない (速度を落すことを考慮した設計になっていない) ドライブも多く、傷の多い CD からのリッピング条件が更に悪化しています

 

実際に今回入手した某 CD のリッピング結果では恐ろしいほどの差が出てしまいました (傷は薄いのですが、傷が影響しているトラックは、普通の CD プレイヤでも酷い再生結果に……)

波形エディタ (掲載画像は Sound it!) で開いてみると、あからさまに怪しいノイズらしき物が……

サウンドとして再生すると更に凄く、定期的に何か“ぶつぶつ”とノイズが入ります

 

 

一応、CD-ROM/DVD-ROM 対応の、盤面修復機 (研磨機) を持っているので、それで回避する方法も有るのですが、業務用の研磨機と違って、盤面を美しく修復できる物では無いので、一応ソフトウェアの方で足掻いてみることにします

 

執拗なエラー訂正を行うリッパーを使う方法ですが、何と C2 エラーをきちんと返さないドライブもあるそうなので、そう言うドライブでは余り芳しい結果は得られそうに無いのが恐ろしい所

私が使っている、日立LG のドライブ だと大丈夫みたいですが…… (バルク品では無く、I-O DATA の箱物)

 

使ったソフトは、MusicBee ですが、効果は大きく、エラーは綺麗に回避されました

薄い傷なら、きちんとエラー検出を行って、リトライする様になっていると回避できるエラーも多そうですね

MusicBee は、色々と癖が強い部分があったり、設定変更時に不具合が起きる事があるなど、お勧めしづらいソフトなのが、少々アレですが……

 

 

世の中のリッピング可能なソフトの殆どは、この様な厳密なリッピングをしてくれないので、エラーチェックの有無を切替えできるソフトが増えるといいのですが……

世の中では、ドライブの方の廉価化が進んで、条件は悪化してるみたいですので…… (CD-ROM/DVD-ROM/BD だと、データ用のエラー訂正で何とかなってしまうのです……)